コイズミ無線オリジナル・オールインワン板材キット”CUBE“と、FostexのユニットFF125WKとFF165WKを使った作例、さらにはCUBE・SサイズとFT17Hを組み合わせたアドオンツイーターの作例をご紹介!!
作例の製作にはYS craft 佐藤勇治氏にご協力いただきました!
CUBEとFFシリーズのポテンシャルを最大限に引き出すためのポイントと、
アドオンツイーターの魅力について書いていきますので良ければお付き合いください!

作例その1:CUBE-RB-M(φ105m)+FF125WK

コンパクト・作成が簡単でありながらヌケの良い中音域とCUBE型ならではの点音源が楽しめる
そんなスピーカーシステムになっております!
・f特、インピーダンスカーブ

黒実線:吸音材有
赤点線:吸音材無し
青実線:吸音材有時のインピーダンスカーブ
上図の通り、吸音材無し時の周波数特性には約1kHz周辺でのピークディップが見られますが、吸音材有時ではそれが見られません。
これは定在波によるものです。
佐藤氏によると、
上下方向に強く出る定在波を抑えるように(前後方向にも出るが、ユニットの磁気回路が大きいことで出方も影響される)吸音材を適切に設置することで、定在波の影響を効果的に抑えることができる、とのこと。
(ただし、入れすぎると音が吸われ過ぎて音の生々しさが減って、おとなしい音になります。この辺りは好みによるので微調整が必要!)
・吸音材の入れ方
CUBE(M)に付属の吸音材を下記の寸法にハサミなどでカットし、写真の位置に貼ります。
①:135x180(mm) ②:30x130(mm) ③:30x130 (mm)
④:30x130 (mm) ⑤:130x130 (mm)

①の吸音材を天面から後ろ面にL字に貼ります。
②は左側面の中央に縦方向に貼ります。
④は底面の奥に横方向に貼ります。

③は右側面中央に縦方向に貼ります。⑤を底面に貼って吸音材の貼り付けは完了です。
CUBEではこの吸音材の入れ方でいろいろなユニットに対応できます!
(もちろん調整はその都度必要ですが….)
〇低域よりのユニットであればこれでOK
〇高域よりのユニットであれば②、③の幅のサイズを広くして吸音
作例と同じようなサイズ・場所に配置すると、
中高域を保ちつつ、最適な定在波対策になります!!
今回はFostex FF125WKにCUBEのRB(リアバスレフタイプ)を使用しました。
密閉タイプを選ばなかったのは箱の容積に対してユニットの磁気回路が強いため、音量を大きくすると箱がビビってしまう可能性が有ったためです。

今回のような小さいポート(ポート直径12mm)でもある程度低音の存在感を感じた。
ポートによるピークも感じず、低音の穏やかな量感の補強に一役買っていたように思う。
・バスレフ型→低音の量感
容積小+バスレフ小→バスレフポートの効果は小さい。
が、それでもある程度存在感のある低音を得られることができます。
・密閉型→ローエンドが伸びる
低音が小音量ではあるが、ローエンドまでなだらかに落ちていく。
音楽ジャンルによっては密閉が正解となりうるのでそこは是非実験・体感して正解を導き出してほしいポイントです!!
(小音量・ニアフィールド用途において少しでもローエンドまで感じたいという人に関しては密閉型が選択肢に入ります。(クラシックなど))
・部屋の別の場所に離して設置してBGM用途に
・隣り合わせで置いてデスクトップスピーカーに
・棚や部屋の角置き・吊り下げで雰囲気に溶け込むインテリアスピーカーに
このサイズだからできる、いろいろな使い方を試してみてはいかかでしょうか!
作例その2:CUBE-RB-L(φ145m)+FF165WK

簡単作成・見た目もシンプル、しかしながら出音は重厚で本格的。
ロクハン(6.5インチ=16cm)ならではのバランスの良さ、厚みのある中音域が特徴です!
・f特、インピーダンスカーブ

黒実線:吸音材有
赤点線:吸音材無し
青実線:吸音材有時のインピーダンスカーブ
CUBE-L+FF165WKでも、約700Hzあたりに定在波の影響が見られます。
今回の作例でも定在波に効果的な吸音材の入れ方の一例をご紹介します!!
・吸音材の入れ方
CUBE(L)に付属の吸音材を下記の寸法にハサミなどでカットし、写真の位置に貼ります。
①:220x245(mm) ②:50x220(mm) ③:50x220 (mm)
④:50x220 (mm) ⑤:220x220 (mm)

①の吸音材を海苔巻き状に巻いて天面奥の角に押し込め貼ります。

②は左側面の中央に縦方向に貼ります。 ③は右側面中央に縦方向に貼ります。
④は底面の奥に横方向に貼ります。

⑤を底面に貼って吸音材の貼り付けは完了です。
Mと大きく違う点が①、巻いて設置した吸音材です。
狙いとしては丸めることで吸音面積を小さくし、音の吸い過ぎを防ぎつつの定在波対策とのこと。
Mの①と同じ、上面から背面にかけてのL字型にすると音を吸い過ぎてしまい、中域がおとなしく感じてしまいます。
もちろんこの辺りの感じ方も人それぞれですので、おとなしい音の方が好みならMの①と同じ形に、あるいはさらに大きくカットしたり調整してみてください!
(Mの時と同じく、②と③の幅のサイズで微調整が可能です。)
並べて床置きしたり、部屋の角において低音の増強を図ったりしてみても面白いかもしれません…..!
そして最後に、このCUBE-L+FF165WKと一緒に組み合わせるとより一層音の表現力が増す、アドオンツイーターCUBE-S+FT17Hのご紹介です!
作例その3:CUBE-RB-s(φ65m)+FT17H

能率が高く使いやすいホーンツィーターFT17H、そして可変式アッテネーターR80Bを組み合わせた使い勝手の良いアドオンツイーターをCUBE-Sに組み込んだ作例です!
メインシステムにアドオンしたときの変化をお手軽に実感できます!
音のクリアさや解像度を向上させ、特に高音の伸びやかさや音場の広がり(スピード感)の改善、すでにお持ちのスピーカーシステムを手軽にアップグレードできるのが魅力です!
・f特、インピーダンスカーブ

黒実線: CUBE(S)に組み込んだf特(ネットワーク無し)
青実線: CUBE(S)に組み込んだインピーダンスカーブ(ネットワーク無し)
・R80B取付け穴位置
CUBE(S)のエンクロージャー内に吸音材は不要ですが、R80Bを組み込むときは裏板に取付け用の穴を開ける必要があります。
穴位置は下記寸法図をご覧ください。

・コンデンサでローカットした時のf特の変化


使用例:CUBE(L)/ FF165WKとの接続
(アドオンツィーター)
作例その2・CUBE-L+FF165WKシステムとの組み合わせをしていきます!

CUBE(S)と(L)のバッフルは前面が揃うように設置し、正相で接続します。
ネットワークはコンデンサー1個で接続し、容量によってはアッテネーターのツマミで調節するのがおすすめです!

⇑背面はこんな感じ⇑
・コンデンサ:0.33μF(FOSTEX/CX0.3)/R80BのボリュームMAX時のf特
黒:アドオン時の合成特性 青:FF165WKのf特/赤:FT17Hのf特

・コンデンサ:0.68μF(FOSTEX/CX0.68)/R80Bのボリュームは-8dB時のf特
黒:アドオン時の合成特性 青:FF165Wkのf特/赤:FT17Hのf特

上記2つのグラフでは10kHz周辺が大きく変化している
一見ぱっとしない変化(筆者のような素人目には)だが、1.5dB~2dBの差でも聴感上では大きく変化する
アドオンツイータによって高音の補強を図れるのは最大の魅力ですが、
それだけではなく!
対象的に中低域の音も立つ、厚みが増すように聞こえます!
ツイーターで高音域が鮮やかになるのはもちろんですが、適切な音圧・適切なクロスでつなぐことによって中低域の音も立つ
→アドオンツイーターは結果として鳴っている音に大きく影響するのです!
また、高域(主に10kHz以上)の情報量の多さというものに着目して聞いてみるのもオススメです!
筆者のような素人でもその差の違いには驚きました….
“普段聞いているシステムにもまた新しい世界が待っている”
ような予感すら感じました。
(冗談に聞こえるかもしれませんが大マジです)
コンデンサー一発で鳴らすツイーターがお好きな方もいらっしゃるかもしれませんが、
〇コンデンサー+アッテネーター⇒メインシステムとのつながりを重く見る
〇コンデンサー一発⇒ツイーターそのままの音を
といった感じです。このあたりも色々と模索して自分だけの音を探し出すのも面白いですね。
以上CUBE作例3パターンでした!
スピーカー自作初心者の方はとりあえず作例1をまねしてみたり、別のユニットで作ってみたいという方は吸音材の入れ方を工夫してみたり。
可能であれば、ニスや突板等で仕上げを施した方がさらに良くなるのでぜひお好きな形で仕上げてみましょう!!
色々な楽しみ方が出来ますので皆様是非参考にしてみてはいかがでしょうか!
ーーーーーーーーーーーーーー以下使用商品紹介ーーーーーーーーーーーーーー
・作例その1
☆コイズミ無線 バスレフ型板材キット CUBE-RB(Mサイズ/ステレオ)
CUBE-RB-M(φ105mm)(開口径はオプションでお選びください。)

コイズミ無線オリジナルのサイコロ型バスレフスピーカー”CUBE”自作キット
オールインワンで作成も簡単、初心者にも手に取りやすい価格。

抄紙方法「2層抄紙コーン」、リッジドーム形状アルミ合金センターキャップ、
ポケットネックダンパーを採用し高音質化を図り、
明快でリアルな音質はそのままに力感溢れる低域とキャラクターを感じさせない
高域再生を実現したFOSTEXの12cmフルレンジユニット。
・作例その2
☆コイズミ無線 バスレフ型板材キット CUBE-RB(Lサイズ/ステレオ)
CUBE-RB-L(φ145mm)(開口径はオプションでお選びください。)


FFシリーズ共通の設計思想を受け継いでいながら、
ロクハン(6インチ半=16cm)という扱いやすい口径。
さらに低音に余裕を持ち、聴き疲れることの無い重厚な音を奏でる。
・作例その3
☆コイズミ無線 バスレフ型板材キット CUBE-RB(Sサイズ/ステレオ)
CUBE-RB-S(φ65mm)(開口径はオプションでお選びください。)


使い易い能率・高音特性、磁気回路は漏れ磁束を低く抑えた簡易防磁型を持つ
ホーンツイーター。高精度成型されたホーンに、特殊ダイアフラムと強力な
磁気回路を組み合わせ、切れ味の良い音質と高い能率を得ている。

ツイーターのレベルを連続可変で調整するための
高信頼性設計の8Ω定抵抗型アッテネーター。

ツィーター本来の音響性能を最大限発揮できるよう、
コンデンサー固有の音質による影響を考慮した設計。
主材料であるメタライズドフィルムは、
材厚と蒸着層の厚さについて数十種類の中から入念な試聴により選定。
また音響性能を追求した結果、音響的に優れる高耐圧の直列接続構造を採用。

今回のCUBE作例紹介にあたり、コイズミ無線本店にて YS craft 佐藤勇治氏に直接ご指導頂きました。ご協力ありがとうございました。

手前:YS craft 佐藤勇治氏 奥:コイズミ無線スタッフ


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